コミュニケーション力

「ソフトウェアエンジニアの心得」の教育(講演)で1枚だけのスライドとして、以下の内容のものがあります。
技術者間での議論において、自分の考えを、相手が理解できるように論理的に説明でき、相手が説明しようとしていることを、相手の立場になって理解できる。
つまり、

相手が理解していないと感じた場合には、相手が理解できる内容・用語・比喩に切り替えて説明できる。


相手の説明をきちんと理解できない場合に、相手が何を言いたいのかを逆に質問して、正しくコミュニケーションを取るように努める。
エンジニアによっては、相手が何を聞いているのか全く理解しようとすることなく、同じ説明を繰り返す人がいます。もちろん、こちらとしては、質問を変えたりして内容を理解しようとするのですが、それでも、説明を切り替えたりすることなく、全く同じ説明を繰り返すのです。会議などでは、最後に、見かねて別の人が「彼(彼女)が言いたいことは、・・・」と説明してくれたりします。

非常に基本的なことですが、「相手が理解していないと感じた場合には、相手が理解できる内容・用語・比喩に切り替えて説明できる」ことは、重要なスキルです。そのスキルがないまま歳を取ってしまうと、本人はきちんと説明しているつもりでも、周りから見るとコミュニケーション力がないと思われてしまいます。

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